2008年には、ヨーロッパの携帯電話メーカーからの要望を受け、植物由来の原料を使用した製品(バイオペイント)の開発がスタートしました。
当社は試行錯誤の末に植物由来の塗料を開発し、その技術が採用されてモバイル製品が販売されました。植物由来の製品として話題となりましたが、当時の日本国内市場では企業や消費者の環境保護意識や姿勢が消極的であったため、製品の認知が広がらず開発は一旦終息しました。
その後、2015年に国連が持続可能な開発目標(SDGs)を掲げたことを契機に、環境意識の高まりとともに消費者や企業の関心が増し、バイオペイントへのお問い合わせや開発ニーズが増加しました。
特に2018年以降、石油資源の枯渇や温暖化、二酸化炭素排出量の削減といった問題が世界的に認識されるようになり、このような背景を受けて、2008年以来培ってきた技術的なノウハウを活かし、現代の要求に合った植物由来塗料の設計と開発を再スタートしました。